金製品には以下のように用途によって様々な価格の表示方法があり、一見わかりにくく感じられるかもしれません。
代表的な価格には以下などがありますが、金を75%含有する18金製品と、金を99.9%もしくは99.99%含有する24金では24金製品のほうが価格は高くなります。
- 地金小売価格
- 喜平製品の販売価格
- インゴット買取価格
- スクラップ買取価格
- リサイクル価格
それでは、それぞれの価格の用途をご案内いたします。
地金小売価格とは
地金とは金を精錬して純度を99.99%まで高めたゴールドバーなどの製品が一般的で、代表的なサイズには5g~1kgがあります。地金小売価格とは、このゴールドバーの販売価格を指し、世界経済や国際情勢に影響を受け日々価格が変動しています。また、地金を購入する際には地金価格に加えて、1点あたりの売買手数料が課される場合もあります。
喜平ネックレス等の販売価格とは
喜平はゴールドチェーンネックレスの代表的なデザインで、18金や24金などの素材を用いて製造されます。24金や18金などの材料を熔解して任意の太さの線材に加工し機械でチェーンを編み多面カットを行います。よって、ネックレスの販売価格は、原材料となる地金価格に製造費用や流通費用を合計した金額で販売され、販売価格は日々の地金価格の変動の影響を受けます。
インゴット買取価格とは
インゴットとは熔解業者が型に流し込み重量や品位、商標の刻印を押すことで、持ち運びや取引を容易にした地金製品となります。インゴット買取価格とはインゴットを買取業者が買い取る際の価格となります。インゴットは熔解業者の信用によって純度が担保されていることから、比較的地金小売価格に近い価格での売却が可能です。また、インゴットの買取に際しては店頭で公表される買取価格に加えて重量あたりの買取手数料を課される場合もあります。
スクラップ買取価格とは
スクラップとは指輪やネックレスなどの貴金属製品をリサイクルする際の金属の総称となります。こうしたジュエリーを買い取る際の価格をスクラップ買取価格と呼びます。スクラップは純度が担保され刻印が押されたインゴットとは異なり、造幣局の品位証明が刻印された純金や18金であってもインゴット買取価格よりは安い価格となることが一般的です。
リサイクル価格とは
リサイクル価格とは、リサイクルショップでスクラップを買取する際のスクラップ買取価格の別名で、概ねスクラップ買取価格と同様かそれ以下となります。買取重量が少ない場合などは精錬加工費といった費用を別途課されることもあり、ホームページ等で提示されているグラムあたりの単価に比べるとずいぶん安い価格を提示されることもあり注意が必要です。
こうしたように金製品の価格には様々な違いがあります。